HPV(ヒトパピローマウイルス)の治療・検査などの対処法
子宮頚がんの発症原因は、HPV(ヒトパピローマウィルス)感染で、性交経験があれば誰でも感染の可能性があります。
感染しても多くの場合は、免疫力によって体内から排除されたり2年以内に自然消失するのですが約1割の人で感染が長期化(持続感染化)してしまい、その一部で子宮頸部の細胞に異常(異形成)を生じ、さらに平均で10年以上の歳月の後、ごく一部(感染者の1%以下)が異形成から子宮頸癌に進行します。
現在HPVの検査法はいくつか行われています。
個々のHPVの型を判定するもの、高~中等度のHPVの有無を判断するもの、低リスクの有無を判断するものです。
一般的には、発がんが一番怖いので、高~中等度があるかどうかをみる検査が行われています。
ただし、これらの検査は、現在では保険適応がなく、費用は自費で行われています。
子宮頚がん検査で一度でも疑陽性、すなわちclass III(IIIa)以上の判定をされたことのある方にはお勧めです。
また最近では、これまでと同様に細胞診を行い、加えてこのHPV検査を行うと、子宮頚がん発生の発見が早くなる、とされ、自治体による子宮頚がん検査にも取り入れられているところがあります。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染を予防する方法としてワクチン接種があります。
しかし日本ではまだHPVワクチン摂取は行われていませんので、ワクチン接種自体は性交未経験者が対象になると言われています。
コンドームの使用で、ある程度感染を防げたとしても、HPV感染を100%完全に防ぐことは不可能です。
女性 | 婦人科(産婦人科) |
HPV検査 | 1万円 |
※現在HPV検査は保険適応がなく、自費で行われています。