肺がん(肺癌)の治療・検査などの対処法
肺がんの一般症状は、風邪などの症状と区別がつかないことが多く、肺がんの疑いがある場合は早急に医療機関の受診をお勧めします。
喫煙歴のある40歳以上の人は、より注意が必要になります。
肺癌だと診断された場合、治療方法は大きく分けて外科療法、化学療法、放射線療法の3つがあります。 ガンの進行や肺がんの型、患者の体力や希望で治療方法を決めていくもので、時にはこれらを併用して行われることもあります。
【外科療法】 …ガン病巣を手術によって摘出する治療法
現在、胸腔鏡手術といって体の側面に2~3センチの穴を4、5ヶ所開け、小型カメラや自動縫合器などの器具を差し込みカメラで映しだしたモニター映像を見て手術を行う方法があります。 これは開胸による手術とは違い、安全で痛みや苦しみが少なく、入院期間も短くてすむという外科治療なのですが、高度の技術を必要とする非常に難しい手術でもあります。 胸腔鏡手術には、通常の手術には体力的に耐えられない患者や、高齢の患者でも行える長所があります。 入院期間が一ケ月もかかった手術が、小さい傷で1、2週間で退院するような手術です。
【化学療法】 …抗がん剤の投与で癌の進行を抑えたりなくそうとする治療法
肺がん患者の6割程度は化学療法を行う傾向に見られ、一般に、複数の薬を組み合わせて投与します。 これは副作用や患者さんの体力によって変わりますが、複数の組み合わせによって抗がん剤の効果を更にあげることができるからなのです。 しかしながら、副作用に耐えられなくなり中断する患者や医師の判断により中断をせざるを得ない事もあります。
【放射線療法】 …X線や他の高エネルギーの放射線でガン病巣を殺す治療法
通常、身体の外から肺やリンパ節に放射線を照射するもので、一般的に1日1回週5回照射し、5~6週間の治療期間が必要。 全脳照射といって、脳にガンが拡がるリスクを軽減する目的で、脳に照射する放射線療法が行われる場合もあります。 他にも副作用を軽減できて、放射線照射を十分な量で照射出来る3次元照射が症例によっては行うことが可能です。
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